日時:2012年6月1日
場所:サモア
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今年は、サモア独立50周年、JICAボランティア派遣40周年に当たります。幸運なことに、2012年6月1日サモア独立国の首都アピアで行われたサモア独立50周年記念式典に出席することができましたので、その様子をご報告します。
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トゥイラエパ首相への表敬訪問 | 著者ご夫妻 |
今回の式典には、サモア周辺諸国や米国、中国など、日本を含め11か国の代表が出席しました。日本政府代表としては中野譲外務大臣政務官(衆議院議員)が出席なさいましたが、私の夫(小熊慎司/参議院議員)も、日・サモア友好議員連盟のメンバーとして出席しました。サモアのお祝い事ならば、私もぜひと思い、同行させてもらいました。(中野政務官は公務なので国費ですが、私どもは私費で参加しました。最近政治家には風当たりが強いので、念のため。)
サモア滞在はたった3日間という強行軍でしたが、6月1日の朝7時から12時までの記念式典&パレード(Mulinu’u 国会前広場)、サモア政府主催の昼食会、晩餐会(ロバート・ルイス・スティーブンソン博物館)などの公式行事や、トゥイラエパ首相への表敬訪問などにも同席することができました。どの行事も時間通りに始まり、スムースで心配りの行き届いた進行でした。また、行事の中にはカヴァの儀式や歌・踊りも取り入れられ、サモアらしさあふれるプログラムでした。アピアの町全体が50周年記念のシンボルデザインや草花で飾られ、記念のTシャツや民芸品などを売る露店もたくさん並んでいました。(ビールVailimaも、独立50周年記念ラベルでした!)20年前に比べ、サモア国内の道路や建物、住宅、衛生状態などは格段に良くなっていました。環境への配慮も進んでおり、南太平洋諸国をリードする取り組みを行っています。
20年前と大きく違っていたのは、サモアでの中国の存在感でした。中国の援助によって建設されたビルがアピア中心部に立ち並び、現在建築中の建物もありました。地元の新聞Samoa observer紙でも、中国は最も良いスペースに大きく記事を掲載するなど、戦略的にアピールしているのを目の当たりにしました。中国は、アジアで唯一サモアに大使館を有しています。
夫は日本の国会議員として、様々な場面でサモア要人や式典に出席している諸国の代表者への外交的なアピールに力を注いでいました。特に、サモア要人との挨拶の場面では、私が20年前に青年海外協力隊員としてサモアで活動したこと、その時に夫も卒業旅行としてサモアに3週間滞在したことを話すと、途端に相手の表情が緩み、温かいまなざしに変わったのが印象的でした。20年ぶりに引っ張り出したサモア語入門の本と、ちょっと色あせたけれど何とか着ることのできたプレタシも、思いのほか役に立ったのでした。外交は国と国との関係ですが、最前線に立つのはやはり「人」。相手の心をつかみ、短時間で距離感を縮めることが最も重要だということを感じました。
公式行事の合間を縫って、20年前にお世話になった方々とも再会できました。音楽学校の校長先生とその家族、日本でのJICA技術研修へ送った教え子、ホストファミリーのお母さん、当時JICA事務所に勤務していた理恵子さん…。20年を経て、それぞれの時間が流れたことを知りました。
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音楽学校の校長一家との再会 |
2013年1月、首都アピアに日本大使館が開設されることになりました。これまで以上に日本とサモアの友好関係の発展が期待されます。私達夫婦もサモアとの絆を大切にし、微力ながら日本とサモアのお役に立てたら、と思っています。
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カヴァの盃を受ける中野譲政務官 |
サモア政府主催昼食会で同じテーブルだった前国家元首マリエトア・タヌマフィリⅡ世のご親族
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