平成26年度1次隊
池下昌弘
  

変わらないもの

 

  行機の窓から見えた青い海、緑の島。空港に着いたら聞こえる陽気な音楽。新しくなった空港で日本語の案内板を見つけ興奮しながら、私はサモアに帰ってきた。隊員としての活動は2016年3月に終えたので、2年5ヵ月ぶりのサモア。ただいま!そういう気分で久しぶりのサモア語で挨拶をし空港のゲートを出た。同期隊員がサモアで働いているので空港まで迎えに来てくれた。何と同じ飛行機に日本からたまたま他の方が二人、サモアで働いている友達やご家族を尋ねてサモアに向かわれていて、空港で会ってお話することができた。

  私が隊員時代に一緒に活動していた隊員も二人先にサモアに着いていた。次の日には現在の隊員がたくさん集まってくれ、サモアに来てまさかこんなにも沢山の日本人と新しく出会うとは思ってもみなかった。活動の話とかを聞かせていただき、楽しい時間を過ごすことができた。

  翌日、何人かでナムア島に向かった。隊員時代にも二回来たことがあったが、ボートに乗って波に揺られてナムア島へ。着いたら可愛い子どもたちと笑顔が素敵な夫婦が出迎えてくれた。着いたらちょうど干潮の時間だったのでしばらく待ってから久しぶりのシュノーケリングを楽しんだり、島の中を散歩したり。日が暮れ、晩御飯を食べたあとはビールを飲みながらみんなでゲームをしたり、満天の星空の下で寝転びながら流れ星を数えたり。

サモアならではの夜を過ごすことができた。翌朝、何とアポリマ島へ行く機会を得ることができた。迎えに来てくれたボートに乗り込み、なかなかの荒波に揺られ、近づいてきたアポリマ島。ずっと続く断崖絶壁。どうやって島に入るのかなと思っていたら、突然島への入口が現れた。日本人が数人やってくるとうわさをききつけていたのかたくさんの子どもたちが待っていてくれた。島に着くやいなや子どもたちに連れられ島の一番高い場所へ。広がる青い海を眺め、泳ぐウミガメを見ることもできた。その後無邪気なこどもたちが村を案内してくれ、おもてなしのココナッツを出してくれた。突然の訪問者も警戒することなく、ココナッツ飲みながら子どもたちと遊んだり話したり、一緒に写真を撮ったり。楽しい時間はすぐに過ぎ、島を出る時間になった。見えなくなるまで手を振って見送ってくれた子どもたち。いつかまた遊びに来たいなと思えた。

  ウポル島に着いたあとはそのまま一人でサバイイ島へ。懐かしいサレロロガ。バスに乗り込みイバの村へ。アピアに移り住んでる家族もいたので人数は少なくなっていたが、久しぶりに会う家族や村の人達が温かく出迎えてくれた。村に着いたのが父の日の次の日だったが、私のためにとホストファザーが大好きなパルサミを作っていてくれた。やはりパルサミをつけながら食べるタロイモは最高に美味い。次の日には任地の学校へ。

家族の子どもたちがYear 1になっていたので一緒に登校したらちょうどモーニングアセンブリー中だった。私を見つけた先生方から熱い抱擁をいただき、久しぶりに子どもたちの前で挨拶をした。何より嬉しかったのが私の名前を覚えてくれていたこと。私が活動している時には小さかった子どもたちが学校のリーダーになっているのを見て、とても頼もしく感じた。
先生方や子どもたちと話したり写真を撮ったり授業を見せてもらったり。「何か授業やって。」と無茶振りをされた時には「サモアやな〜!」と感じたが、準備も何もしていなかったのでお断りした。

  家族が貸してくれた車でサバイイ隊員を尋ねたり、久しぶりのビーチファレに泊まったり、マーケットに行ってみたり、ルシアーズで良く食べていたgrilled chicken and chipsを食べたり。サバイイ島を楽しんでウポル島へ戻った。戻った夜にはみんなでサーカスを見に行き、あっという間に私の滞在期間が終わりを迎えた。

  空港に着いて新しくなっていたことや、アピアの街に新しいお店ができていたことはあったが、やはりサモアは変わらなかった。人々の温かさや笑顔、優しさ。道路を走るニワトリやブタの親子。美しい海と自然。私にとっての第二の故郷。多くの方々との出会いに恵まれ、本当に充実した一週間でした。 


【現地の写真】

ファレオロ空港
マノノ島へ向かうボートの上で
マノノ島にて
  マノノ島にて
  マノノ島にて
  マノノ島にて
  アポリマ島の子供たち
  大きくなったイバ村の子供たち
  大きくなったイバ村の先生たち
  大きくなったイバ村の子供たち
  現地でお世話になった隊員の方々







テキスト ボックス:
テキスト ボックス:
作成日:2018/11/17
【サモア紀行(その2) in 2018】