111日(土)、サモアMLでお知らせした「パンケケ激励ツアー」が北風吹きすさぶ中、敢行された。各地から集まったサモアOBたちのモチベーションは一つ。そう!グローバルフェスタで手取り足取りとみっちりパンケケ作成をOJTで仕込んだ愛弟子たちに会えるということ。このため前の晩から悶々として眠れない夜を過ごしたOBがいたことだろう。そして当日東京メトロのとある駅改札口に正午に集合。片手にはカメラがしっかりと握りしめられていた。これが意味するところは想像に易いだろう。地上に出るとそこはセレブの町として東京では有名な場所である。目的地まではシックなレンガで舗装された道とその両端にあるおしゃれな店と昔ながらの店が共存する珍しい商店街を通り徒歩約10分程度、行きすがら女子高生とその父兄と思われる方とすれ違う、サモアから帰国し約20年近くが経とうとしているが、我々がその保護者と入れ替わっても全く違和感のない年輪を重ねているなどたわいのない話をしながら目的地へと向かう。門のところにはおきまりの文化祭の看板、そしてその周りにたむろする生徒たち、こういった風景はいつの時代も変わらないものだと一人感傷に浸りながら玄関先にある受付に行く。受付では先生らしき女性が我々と学校との関係を聞いてくる。さすがに冗談でも保護者ですとは言えず、知り合いがいるとして受付を済ませ、引き替えにパンフレットをもらうが、このパンフレットが手作りであり、なかなか暖かみを感じさせる。そしていざ校内へ!という気持ちとは裏腹に本当に入ってもいいのだろうかというおやじ罪悪感が芽生えたが、みんなで入れば怖く精神で一歩を踏み入れる。本当であれば真っ先にその足は「パンケケブース」に向くところであるが、はやる気持ちを抑え、とりあえず最上階の4階から順に降りていくことにし、エレベーターで4階へ(何で学校にエレベーターがあるんだ!)、一緒に乗り合わせた女の子がパンク調でいきなりの洗礼を受ける。密室の中でのこの状況やはりおじさんたちには刺激が強すぎる。4階に到着すると父兄がやっている喫茶店に入るが、年齢が近いせいか うーーーん落ち着く雰囲気。手作りクッキーとソフトドリンクで一息つき(おいしゅうございました!)、いざ校内見学へ出発。「国境なきキュービーズ」、「まんが部」、「国際理解」、「写真部」、「書道部」など様々な展示を見学し、最終的な目的地である2階テラスにあるパンケケブースへ行くが、その途中、コスプレをした、また多くの個性的な生徒さんたちに会い、おじさんたちにとってはわくわくどきどき異次元の世界に足を踏み込んだ気分になった。そして2階テラスに設置された目的のパンケケブースに到着する。この「パンケケブース」は、1年から3年までの横断的な有志が集まったグループが運営している。また同グループがパンケケを作成した理由は、今年同校では「小麦」の栽培を行っており、収穫後それを有効に活用して何かできないかと考えていたところ若い女性のリピータに大絶賛のサモアのパンケケに出会ったとのこと。言い換えれば、我がサモアのパンケケが生徒たちの心を射抜いたと行った表現がグーーーーー(今年の流行語大賞になっちょね!)だろう。冗談はさておき、ブースには「準備中」の貼り紙がしてある。愛弟子たちはどこなんだという。おじさんたちの無言の心の叫びがテラスに響き渡ったとか渡らなかったとか。ブースには「森三中」の黒沢似の先生らしき女性がいたので、我々がサモアOB会であり愛弟子たちを激励に来た旨用件を伝えたところ、近くにいた男性の先生が高層ビルの影響でビル風がひどく調理室で作成しているとの説明をしてくれる。そして我々をそこへ連れて行ってくれた。その途中、今回の仕掛け人である協力隊OBの先生にお会いし、一緒に調理室に向かった。そして調理室では愛弟子たちとグループの仲間数名がパンケケ作成に当たっていた。この調理室は関係者以外入室禁止の禁断の園であり、我々おじさんたちは入り口でハンカチを口にくわえ見守るしかなかった。だが女神は我々に微笑んだ、愛弟子たちも我々の来訪に気付きわざわざ廊下まで挨拶しに来てくれた。実はこの後、我々おじさんたちと愛弟子たちとの間でまさに密着したやりとりがあったが、いろいろと制約及び事情があり、書きたくても書けない。でも書きたい書きたい書きたい、でも書けない書けないこのおじさんジレンマ分かって欲しい。どうしてもという場合は別途連絡を!!。こそこそ話で伝えします。そうそうこれだけは皆さんに伝えしなければならない肝心のパンケケの味、我々のパンケケとはまた一味違った愛弟子風味のおいしいがあった。この愛弟子風味という表現の意味するところは若さからくるものだろうか食感が「ふわふわ」して軟らかいのである。そう言ったこともあり、ブースに並んだ瞬間に瞬く間に売れていくという状況を目の当たりにして、OJTでパンケケ作成を伝授した我々としてもうれしい限りであった。同行したパンケケの神様も愛弟子たちのパンケケの味に舌を巻いていた。両日で200人分前後を販売し、その売上金は「ユニセフ」へ寄付するとのことであった。エラーーーーーーーーイ まさに“社会貢献”だ。今どきの若者はとよく言うがどうしてどうして立派だ。そして最後は愛弟子とそのグループ、先生そしてサモアOB会のおじさんたちとおきまりの記念写真を撮り今回のパンケケ激励ツアーは終了した。協力隊OBの先生に来年もパンケケブースを出すのかと聞いたところ先生からは後ろ向きの答えが返ってきたが、後日先生よりお礼のメールを頂いた中に、今回好評につき来年もパンケケブースを出す可能性は高いとあった。また先生がガーナOBということもあり、知っている人は知っているあの「ケバブ」(ビールのつまみに最高!)との2本立てになりそうだ。うううううううううううううううん。ちなみに今回のパンケケ激励ツアーを通じて感じて感じたことだが、写真に写っているどの子供たちも達成感を感じたいいい笑顔をしている。そしてみんな素直でやさしいい子供たちばかりでした(父親の境地に入っている。)。また来年もこの笑顔に会えたらと後ろ髪を引かれつつファーソイフア。

以   上

                                 

更新日:2008/12/07
パンケケ激励ツアー
                  
日時:2008年11月1日(土) 午後12時〜午後2時 
場所:都内とある高校