【経緯】
昨年12月、サモア関係者を通じて、当OB会に対して江東区にある「平野児童館」よりサモアの紹介をしてくれないかとの依頼がありました。丁度、年末の壮行会があったためその席上、出席者に相談したところ大人向けであればある程度、想定ができるものの対象が子供となった場合、どのようなことをすればよいかなど不明な点が多いことからとりあえず先方担当者と連絡を取り、依頼内容を確認することになりました。このため1月下旬に先方児童館を訪問し、同児童館関係者(同児童館館長・担当者の計2名)との間で今回の依頼の趣旨やその内容などについての打ち合わせを行いました。その結果、同児童館の周辺には外国人学校があり、多くの外国人が居住しているとのこと。そこで子供たちが外国人に対する偏見を持たずに隣人として親しくなり、世界に目を向け広い視野で物事が考えられる人になるように、また地域の人たちの交流を拡げることを目的に地域の方々と共に「国際交流会」を始めている。その一環として同児童館で勤務している先生方がそれぞれ思い思いの国を選定し、その国を紹介するイベントを数ヶ月に一回程度児童館で開催している。今回は南の島が好きな先生がいたためサモアに白羽の矢が立ったとのこと。すでに現在までに「中国・インド・フィリピン・韓国」の計4カ国についての「ことば」、「衣装」、「料理」などの紹介が行われたとのこと。
上記を踏まえ、当OB会でも将来を担う子供たちのため同児童館が推進している「国際交流活動」に対してその趣旨に賛同できると共に協力ができるのではないか、また従来、イベントでのサモア広報の経験はあるが、今回のように教室形式での経験はないので今後のことを考慮してコンテンツ作りや実績作りの良い機会ではないかとの考えで、役員会に相談したところ協力が得られたことから同児童館でサモアを紹介することとなりました。
【日時】 2008年2月9日(土) 午後2時から
【場所】 平野児童館(http://fukushi.unchusha.com/hirano/access.html)
【プログラム】 1サモア紹介 2.サモアの歌と踊り 3.パンケケ作成の体験成
【サモアの紹介】
トップバターは大塚(S63/3)で、プロジェクターを使用してサモアの場所(小学校2年生でサモア島の歌を学校で勉強するそうで「サモア」という言葉を知っている子供が結構多く驚きでした。)、日本人にとって身近なサモアということで、サモア島の歌(みんなで大合唱! みんな上手でした。)やコニちゃん(小錦 NHK教育子供番組に出演して
いるため子供たちは小錦を知っていました。)がサモア人であること、さらに簡単なサモア語や衣食住として「ラバラバ」、「ウム料理」、「伝統的なサモアンファレ」などを画像や映像で紹介をしました。子供たちは日本とはさまざまな面で異なった文化を持っているサモアを興味深そうに見ていました。そして最後は私が説明した内容に基づく「サモアクイズ」、正解者には賞品がもらえるので子供たちの目は真剣そのもの。正直言ってこれが一番盛り上がりました。そしてほとんどの子供が全問正解していたようですが、一部受け狙いでわざと間違った子供もいましたが、そういった乗り個人的には大好きです。以下がそのクイズです.
Q1.「サモアの家にないものは何でしょうか」
1.ゆかがない 2.かべがない 3.そんなの関係ね〜
Q2.「サモア人のおやつはどれでしょうか。」
1.うまいぼう 2.ドーナツ 3.ベビースター
Q3.「サモア人はだれでしょうか。」
1.ボブ.サップ 2.コニちゃん 3.小島よしお
※以下のはがきが賞品です。子供たちは正解した数だけ「はがき」をゲットできました。
【サモアの歌と踊り】
そして次に澤井さん(H6/2)、河野さん(H10/1)、ロテさんの3人によるサモアの歌と踊り、冒頭、知る人ぞ知る「アルルカン」の艦長である澤井さんのギターと歌にグーッと子供たちはひきつけられる。そして河野さんとロテさんのサモアンダンス。子供たちの目の前で華麗に繰り広げられる河野さんのサモアンダンス、そして彼女をバックアップすべくサモア人ロテさんの本場もののサモアンダンスとサモア式掛け声(キャホーーー)が部屋に響き渡る。子供たちにとってはおそ
らく初めて観るサモアンダンスであろう。新鮮かつ愉快な掛け声のため、キャホーのたびに子供たちの歓声の嵐が巻き起こる。結果的に本日一番のおいしいところを持っていった彼女であった。一通りサモアンダンスが終了すると今度はサモアンダンススクールが始まる。ステージ前にいる河野さんとロテさんがやさしく子供たちに振り付けを教えていく。子供たちは一生懸命それを覚えて踊る。最後はみんなでサモア島の歌に合わせながサモアンダンスを踊りました。その熱気が一つになりサモアンパワーとなって外の寒さを吹き飛ばす。
【パンケケ作成の体験】
最後は本日お待ちかねのパンケケ作成の体験、歌って踊ってと少し小腹がすいてきたので当初午後3時からのスタートをちょーどおやつの時間にあたるよう1時間繰り上げたのは大正解であった。薮内さん(H9/1)が子供たちの前に並べられたパンケケの材料を一つ一つ手にとって子供たちに分かるように紹介していく。そして小麦粉、砂糖、シナモンなどの材料ををふるいにかけることやこの材料に水を加えへらでこねることなど子供でもできるようなところは列になってもらい順番に体験してもらう。みんな一生懸命お手伝いをしてくれたね。きっとおうちでもお母さんのお手伝いをしているのでしょう。そしてみ
んなの「おいしくなれとの心」がこもった材料が出来上がり台所でパンケケを揚げ始める。通常のようにじっくり揚げ用と色付け用の2個のなべで、高学年の子供たちにはなべでパンケケを揚げる作業も体験してもらいました。一方、人数分のパンケケが揚がるまでには時間があったので、子供たちと題して「弱肉強食かつ世の中そんなに甘くない」クイズを行ないました。パンケケは揚げたてのものが出てくるので素手では食べられない。このため食べるには串が要る。この串はクイズに正解したものだけがゲットできるというもの。クイズは以下の3問を出題しました。またこれに加えてロテさんのサモア語講座も行ないました。
Q1.サモアではある幼虫を食べます。(1.カブトムシ 2.クワガタ 3.アリ)
Q2.サモア人がするスポーツは(1.野球 2.サッカー 3.ラグビー)
Q3.サモアの囚人は週末あることが出来ます。(1.お酒を飲む 2.家に帰る 3.風呂に入る)
最終的には全員の子供たちに串が行渡り食べる準備は万端。台所からみんなで力を合わせて作ったあつあつのほかほかのパンケケが大きな器に乗り子供たちの前に登場。今にもパンケケに突進しようとするはやる気持の子供たち。またまた良いタイミングで先生からパンケケを食べる際のルールの説明があった。さすが先生! 先生からは順番に列に並んで「パンケケいただきます。」といって器の中に入っているパンケケを一人1個ずつ串に刺していくよう説明がありました。無造作に刺していく子供、じっくりと選んでいく子供、こんなところに
も子供の個性が垣間見れました。そして全員にパンケケが行渡ったところで「いただきます」。あっという間に平らげ2順目、裏ではパンケケ製造班の薮内さん、河野さん、ロテさんが奮闘している。そして2順目も無事終了し、子供たちのおなかに収まる。一部の子供たちの間からはパンケケのレシピーが欲しいとの要望が出る。パンケケ中興の祖藤田さんがサモア3000年の歴史とは言わないが十数
年をかけ現在の味まで高めたことからレシピーはサモアOB会の秘伝中の秘伝でありおいそれとは外部に公開することはできない。しかしながら、子供たちの顔を見ると....そう!レシピーの紙がたまたまあったため急遽それをコピーし準備をした。そうこうしているうちに4時近くになり、最後は、子供たちに対して児童館から本日のサモアのイベントに対するアンケートが実施され、同アンケート用紙の回収と一緒にパンケケレシピーの配布と最初に行なったサモアクイズの賞品を渡して本日のサモアイベントは無事終了した。
1月の下旬に児童館にお邪魔してから数週間で本イベント実現に漕ぎ着けたのは正直言って驚いています。OB会メンバーそして児童館の方々双方のチームワークのたまもだと思います。また急遽、参加し写真撮影やさまざまなフォローをしてくれた「梅下さん」ありがとう。撮影してくれた写真のおかげで会場の雰囲気や子供たちの様子などがとても分かります。今後も都合がつけばサモアのサポータとして当OB会に協力して下さい。また当日体調を崩し参加できなくなった藤田さん。今後もよろしく。
最後になりますが、この場をお借りして本イベントにご協力いただいた多くの方々に御礼申し上げます。子供の笑顔は最高です。人々を幸せにします。個人的には今後も子供たちのために何かできればと考えています。
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![]() 神妙な顔つきで説明を聞く子供たち |
![]() 実はサモアは日本人にとって身近にある国ということを説明している大塚。 |
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![]() 「サモア島の歌」を説明し、このあと子供たちと一緒にまたまた[サモア島の歌」を歌い美声を披露している大塚(調子に乗りすぎ!)。 |
![]() 実はコニちゃんがサモア人であるとの説明中。そして小錦はNHKの子供番組にコニちゃんという名前で出演しているので子供たちは知っていました。 |
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![]() みんなで簡単なサモア語を勉強中。 |
![]() サモアの食事についての説明中。 |
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![]() 河野さんと山岡ロテさん(サモア人)のサモアンダンス。息がぴったり合ってます。 |
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![]() 澤井さんのギター演奏に合わせて踊る河野さん。 |
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![]() サモア島の歌に合わせて踊る子供たち。ちょっと難しいかな! |
![]() からだがのってきた! |
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![]() だんだん様になってきたぞ! |
![]() みんな上手に踊れたね!マナヤ! |
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![]() パンケケKの材料を子供たちに見せようと準備している藪内さん。興味があり、近寄ってくる子供たち。 |
![]() 手にとってパンケケ材料を見せ説明を行なっている藪内さん。 |
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![]() パンケケのきじを作る(左から柴さん(本イベント担当者)、大橋館長、藪内さん、大塚) |
![]() 材料をふるいにかける子供たち。 |
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![]() うまく出来たね! |
![]() おいしくなれ!おいしくなれ! |
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![]() あーたたたたたた! |
![]() うまくあがったかな! |
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![]() パンケケが出来上がるまでのひと時の合間、ロテさんによるサモア語講座 |
![]() 出来上がったほっかほっかのパンケケこんがり焼けていておいしそう!大きさが均一で丸く上げるのがとってもむずかしい。 |
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![]() いただきま〜す。できばえはどうかな! |
![]() 結構おいしいじゃん! |
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![]() このあとのアンケートで多くの子供から大好評だったパンケケ |
![]() 初めて食べるパンケケおいしいかな! |
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![]() 本件担当の柴先生が夜遅くまでかかって作成したサモアの資料です。我々が見ても良くできていると思います。本当にお疲れ様でした。 |