日時:2010年10月30日(土)
場所:秩父宮ラグビー場
公式サイト:
http://www.rugby-japan.jp/hm/1011_lipod/10samoa.html#1030mr

 

10月30日は、あいにく天気予報がピタリと的中し当日は台風の雨の中、
予定通りラグビー日本代表とサモア代表(マヌサモア)の試合が秩父宮ラグビー場で開催された。
 
当初自由席での観戦となるはずが、天候のせいでキャンセルが出たのか、
急遽S席へ移動でき、かろうじて屋根の下での観戦。時折強風で雨に打たれるものの、
雨合羽を着ている限りほぼ体には支障なし。
 
さて、試合前の国歌斉唱ではサモア国歌を何とOB会とも親交が深い
アマリとジョシーがデュエットで歌っているではないか。
2人が歌うことになったいきさつは知れないが、心憎いサプライズである。
 
一方で日本国国歌君が代はエイベックスの高杉さと美なる歌手が独唱。
 
台風がたたって3分の2は空席の会場で、それでもなごやかな雰囲気の中、
予定通り14:00キックオフにてこの親善試合が始まった。
 
ところがマヌサモアは肌寒い気候でエンジンかかかるのに時間を要してか、
開始10分もたたぬうちに、あれよあれよと10点も失点。
 
日本代表のペナルティゴールとスクラムトライ+その後のキックによるいきなりの10得点だ。
 
その後はさすがに目を覚ましたか、押して押されての小康状態が続き、
結局前半を終えてスコアレスの0-10のまま後半へ折り返すことに。
 
ハーフタイムでは、これまたOB会にも馴染みのある在日サモア婦人フアティノと
ジョシーそしてその娘たちによるサモアン・ダンスショーがアリーナで繰り広げられた。
 
そして後半が始まって早々、いよいよマヌサモアも相手反則からペナルティゴールを
決め、3-10と何とか盛り返すきっかけを作った。
 
つい半年前、サモアの首都アピアで行われた両国の試合では日本が歴史的勝利を果たしたときいている。
前半を見る限りでは日本代表に分があり、どちらかというとマヌサモアを圧倒しているように写った。
特にスクラムを組んでからの組織的な攻撃では日本が有利だった。
 
しかし、しばらくするとまたしてもマヌサモアはペナルティゴールから3点を奪って
6-10とし、あとトライ一つを奪えば逆転できる射程内に試合を進めた。
 
その直後、日本代表は即座にサモア陣内で反則を勝ち取りペナルティキックの権利を得る。
サモアとしてはせっかく点差を縮めた後だけに、このペナルティを奪われたのは痛かった。
 
しかし日本は雨のせいで精度を欠いたのか、このキックを外すのである。
角度からしても距離からしても何てことはなかったし、
事実、このキックを外したことで、再び流れがサモアに渡ってしまった。
 
そして後半30分、マヌサモアのスクラムハーフ、フォトゥアリッイが突進し
ほぼ中央からのトライ!日本代表も3人がかりでつぶしにかかったが、さすがに
このマヌの重戦車には全く歯がたたなかった。
 
前半・後半通じて約100人で埋め尽くした会場のサモアサポータ陣はこの時とばかりに
踊り狂い、興奮の絶頂を迎える。0-10というビハインドを見事にひっくり返したのだ。
 
トライ後のキックも無難に決めたマヌサモアは13-10と逆転し、そのまま
後半を逃げ切った。
 
マヌの大逆転勝利に我々は酔いしれた。それとは反対に日本人サポータたちは
静まり返ってしまった。
 
2019年のW杯自国開催に向けて日本代表は多くの課題を残した。
そこできちんと結果を残すには少しばかり格上であるサモアはまずしとめて
おかなければならない相手なのだ。
 
さて、試合後関東に上陸した台風はいよいよ猛威を振るい始めたが、
その前に試合を終えることができ、かえってよかったともいえる。
 
以上、10月30日日本代表対サモア代表の熱狂リポートでした。
 
--*--*--*--
 
11/5 澤井慶太





























テキスト ボックス:
テキスト ボックス:
作成日:2010/11/23

【ラグビー日本代表VSサモア代表の熱狂リポート!】